みなさま・・・・・・
今日もご閲覧、感謝いたします。(
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覚えておられやすか。 (←えっ誰?)
ーーそう

「
さかのぼること、去年暮れ。
本紙 12月20日号、
2面 全学ニュースのトップ記事。」
↑【注】リズムよく。七五調を意識する(←こまかい。)
総長と記者クラブとの定例懇談会、第一回が
催されたので~~ありやしたぁ!!
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(で。)
何と、本日、30日……
「第二回 総長と記者クラブとの定例懇談会」
の開催だ!
皆様、今回特別に、
写真でこいつの
取材裏、
ご紹介を~致しやしょう!
どんなふうに記者懇談会が行われているかというと…
こんな感じ!

場所:今回は本部棟1階の総務部広報課
(前回は本部棟5階の特別会議室)
一般紙の記者さん達がずら~っと並んでいます。
広報課の職員さんが、
自分たちのデスクを端に詰めて、スペースをつくって下さっていました
(ちなみに今日も広報課の方々が、受付はもちろん
カメラや、配付資料・机やいすの準備などなど…
環境を作ってくださっていました)
はっきり言って前回の方が広くて、机が大きくて、
いかにも会議室やな~という所なのですが、
個人的には、今回のように
アットホームな感じが
とても良かったですね。
松本総長も、
「前とはえらく違うところだね。
でも、今回のような雰囲気もいいね」
と一言添えておられました
まずは。第一幕

平成21年度の展望を語る
松本総長。
「京大広報」の
2009年1月に出された
No.641号、
に総長の、
本学に関する
課題解決の施策が
載っています
興味深いお話が多かったです
京大に限らず、
「大学という場」についてのお話で、
だいたいまとめますと……
西洋では、人々は「教会」に献金をしてきました。
それが、中世や近世にかけてです。
現在はどうか。現在は、「大学」に支援をしています。
大学が、精神的支柱として、さらには科学技術の最前線として
教会に変わる役割を演じ始めていると言うことです。
日本国も、そのようになりはじめています。
もちろん日本には元々西洋の教会ほどのものは、ありません。
今まで大学は多くの人材を輩出してきました。
これからは、さらに大学が、「卒業後、帰ってくる場」に
なっていきたい(精神的支柱)。つながりを作っていきたい。
大学が、人を出すだけじゃなくて、
卒業生が大学を頼りにし、いつでも帰ってこれる場所にしたい
大学を人生の基軸にしたい
と、おおむねこのような感じです。
短い時間なのに、濃く語られる方だな~と
いつも思うのですが…、
(
人の3倍働く総長だと、
ゼミの先生からよく聞きます。
そういえば、この懇談会の前に
環境報告書発行記念シンポにも
出席されていました)
他にも、
「
日本は明治初期に、なぜ植民地化されなかったのかご存じですか。
ま、あなたたち(記者)は(それが仕事なんだから)知ってるはずだね」
というお話もありました。
一つの理由として、日本国民の真面目さをあげておられました
争いを避け、自分を主張する以上に和を重んじ、尊ぶ
精神が教育されていたということです。
あるいは、簡単に学校の歴史を振り返っておられました。
天武天皇期に学校が創始され、
平安時代には、「大学」
室町時代の「足利学校」
江戸時代には「私塾や寺子屋」
そして、
「よく外国から来た学者がびっくりしよんねや」
ということで紹介されたのが、
OECDの中で
日本が高等教育にかけるGDPの割合が
最下位(0.5%)であることを危惧されておられました
OECD全体としては3%だそうです。
0.5%と言っても、実際の額としては大きいのですが、
「いっぺん、実際はどうなんか調べてみてほしい。」と
記者に語りかけておられました。
高等教育に力を入れてほしいとのこと。
まだまだ、出てきますが、
これからのブログの中で、ちょくちょく書いていきたいと思います。
やっぱり、どんな組織でも、トップの意識していることは重要ですよね。
さて、ここからは
第二幕・・・
前回の記者懇談会では、医学部・医学研究科を
紹介していました。(もちろん内容はiPS!)
今回はですね、
文学部・文学研究科
です
(総務部広報課のお姉さんに聞いたら、
これから理系と文系が交互らしいです)
①まずは
文学部長・文学研究科長
苧阪(おさか)直行 先生
←パワーポイントを
使っておられます
文学研究科の紹介がありました。
4月から、オーバードクターにリレー講義してもらうプログラムがあるとか!?
易しい専門を1・2回生に導入していくことを考えておられます
苧阪先生は、今回の懇談会に早くから来ておられ、
ご自身から、記者の方に、
「どこの記者さんですか」
という感じで話しかけておられました。
とても優しそうな先生です!
文学部をとても愛しておられるご様子。
菜はカメラマンをしていたのですが、
「東館のところの噴水が良いんだよ
」
と
教えてもらいました!
(今もあるのかな??)
②つづいて…
文学部教授の
伊藤邦武 先生
「哲学の教育と研究について」
という題で語ってくださいました
きちんとしたレジュメを作ってきておられました。
苧阪学部長が、伊藤先生を、
心の哲学、言語哲学から生命の科学、
宇宙論の哲学まで、西洋近代哲学と現代の最先端の哲学を
幅広く研究。
西田哲学を継承する旧哲学史第一講座
つまり…いわゆる純哲の担当
と紹介。
2006年には文学部長もされていました。
「自然」と「人工物」についてお話されていたところがあって、
最近は両者の境界がゆらいできているそうです。
動植物の品種改良や、
人間における遺伝子治療、
デザイナーズチャイルド、
身体に埋め込まれた人工神経装具
などなど…従来の「人間」という概念を考え直さなければいけませんね。
これは哲学の話ですが、
工学部や医学部の学生にも十分関わることや。
会が終わってから、少しお声をかけたら、
「つまらない話で失礼しました」
とおっしゃっていましたが…
そんなことなかったですよ!
研究者の方は、その専門の分野をやっぱり
愛されているはず…
それでも、私たちを気遣って
上のように少し笑って仰っていました…
③次は…
人文科学研究所長
金文京 先生
(右)
漢字情報研究センターが、
教会に似ていることを
話してるところ。
白くてキレイな建物です
人文研は、前身の一つである
「東方文化学院京都研究所」ができて以来
今年で76年になります。
学際的で共同研究・フィールドワークが活発だそうです。
ちなみに、金先生は、
以前「秋の読書特集」に参加してくださいました♪
④最後は…
人文科学研究所准教授
安岡孝一 先生
「松本総長に、
『なんかおもろい話してくれ』
と言われましてね~」
と
「QWERTYの謎」
について話してくれました。
つまり…
問い「パソコンのキーボードは
なぜあんな風に並んでいるのか」
というお題です。
面白いのが、
朝日新聞(東京)2007年5月19日朝刊6頁や、
読売新聞(大阪)2002年5月11日夕刊5頁で、
答え「タイプライターのキー配列を引き継いだ。
活字棒が絡み合わないようにした。
英語で続けて使われる文字は遠くに配列した」
という答えが書いてあるのですが、
全くのガセネタ!
だそうです。
面白そうに聞く松本総長(奥右から二番目)
みんな聞き入っています
ちなみに総長の左は
大西珠枝 副学長兼理事
手前のアップの人は
記者さんです。
早くから来ておられましたね
キー配列にはいろいろ経緯があるみたいですよ
詳しくは安岡先生の著書『キーボード配列QWERTYの謎』
をどうぞ…
…と、ここで
松本先生から安岡先生に質問。
ベルギーかどこかの
タイプライターについて。
総長の質問に安岡先生が
答えます
このあと何度か応酬が続きました!!
なかなか鋭い質問されていましたね。
大学の先生という世界が、
甘くないな~と目の前で見て思いました
でも、同時にアカデミックな雰囲気を体感しました!
ほかの記者さん達もそうだったのでは…!?
今回の記者懇談会では、
松本先生が記者や発表した先生に
話しかける場面が多くて
交流しようとしておられた様子でした。
「京大おもしろいやんか」と思ってもらいたいのでしょう。
前回の時、本紙では懇談会のねらいを
関西には本学の情報は取り上げられるが、他地域にはあまり情報が
伝わっておらず、「京都大学は何をやっているのか分からない」と言われる
現状がある。マスメディアとの日常的な交流を深めることで、
特に東京地方に本学の情報を発信し、「見せることで魅せる大学」
にしていくこと
と書いていましたが、総長自身が、これに一致していこうと
されていますね。
ちなみに、一緒に取材に行った「香」は、
「どうして、文学部は、
今機会に
今あまり人気のない日本哲学を
とりあげたのか」
という質問を考えていました。
今回は聞きそびれましたが…
苧阪先生、どうなのでしょうか

??